『父』を読んだ

 太宰治の『父』を読んだ。気持ちが軽くなる作品だった。晴れ晴れとした気持ちになり、やる気が湧いてくる。

 

 芥川龍之介とはまた違った良さがある。芥川龍之介は知的で自分に厳しい印象を受ける。上品で物静かであり、しかし気取っている感じを受けない。

 太宰治は野生の印象を受ける。桜のような儚い美しさも感じる。

 

 二人は真逆の印象を受ける。しかし甘美な哀しさは共通している。そこに惹かれる。