子どもが生まれると、妻と子どもが幸せを願うが、切なくなる。なぜこのような悪夫のもとに。二人の寝顔を見るとつらくなる。
この環境を楽しんだほうがいいのか。俗にいう楽しんだもの勝ち。この言葉、勝ち負けの概念が入っているから親しめない。親しめないのは、劣等感か。情けない。
楽しんだもの勝ちではなく、「悲観より楽観マインド」と言うことにしよう。やっぱりマインドなんて嘘くさいからやめた。「悲観より楽観の心」がしっくりくる。
悲観より楽観の心は、異物感がある。世の中は傷つく事ばかり。無意識にそう思うし、意識して自問してもやっぱりそう思う。そういう心に楽観は馴染まない。
最近本を読んでも1、2ページくらいしか読めない。それを一日数十回。子どもが泣くから。それでも全然ストレスにならない。妻と子どもが幸せならばそれでいい。
カマキリのオスは羨ましいと思ったが、食べられるのは怖い。本人はどう思っているんだろう。恐怖を感じるのか。
人間は自ら不幸になった。自ら悲しみに飛び込んでいく。悲しい映画を観て泣き、悲しい小説を読んで泣く。人を愛する。死んだら悲しいのに。